ED治療薬について

ED治療薬について

ED治療薬とは勃起不全(以下EDと記載)を改善する医薬品を指します。

主なED治療薬は
  • バイアグラ
  • レビトラ
  • シアリス

日本国内で医師から処方してもらい経口型内服薬として、性行為前に服用してEDの治療を行います。

ストレス社会と言われる現代の日本でEDに悩んでいる方は、軽症から重症まで合わせると1200万人に及ぶと言われています。
その中でED治療薬の使用者は5%にも満たないとの報告があります。

原因としてED治療薬の副作用や安全性についての心配により抵抗感が強くあるようです。
身体に悪そうというイメージは、元々バイアグラ(Pfizer)が狭心症の治療のために開発された医薬品であったからであると考えられます。
しかし、現在日本で主流になっているバイアグラ、レビトラ、シアリスなどのED治療薬は正しく服用すれば安全性は高いでしょう。

ED治療薬の正しい知識を持つことで不安が解消できます。

ED治療薬の安全性

ED治療薬の安全性

「ED治療薬を飲むと勃起する」
ということは知っていても、なぜ勃起するのか、その仕組みを知らない方も多くいらっしゃると思います。
医薬品の仕組みを知っておくと安心して服用できます。
まず、勃起が起きる仕組みとして、男性器に性的な刺激を受けると、陰茎にある海綿体という細い血管の集まった器官に血液が送り込まれ、陰茎が大きく硬くなり勃起します。
この血管に血液が送り込まれる仕組みを阻害する酵素ホスホジエステラーゼタイプ5(以下PDEと記載)という物質の力が強くなりすぎることでEDが起こります。
PDE5は筋肉の弛緩を抑えるので、陰茎に血流が流れ込むのを阻害し、勃起が起きにくくなってしまうのです。
ED治療薬はこのPDE5の働きを抑える作用があるので、EDを改善することができます。

つまり、ED治療薬を飲んだからと言って強制的に勃起させるわけではないので身体に無理をさせることはありません。

安全性①副作用について

ED治療薬は副作用が怖いというイメージを強く持っている方もいらっしゃいますが、実はこれは大きな間違いです。
主な副作用として、頭痛や動悸などの症状がありますが、これらは血行がよくなっているから起こる症状であり、一時的なものなので心配いりません。
頭痛は酷ければ鎮痛剤を服用して症状を緩和できる程度です。

また、副作用が怖いというイメージを持つ方と同様に、身体に悪影響があるのでは?と心配する方もいらっしゃいます。
確かに、血行が関係するので、稀に血圧にも変化が現れますが、血圧が若干下がる程度でそれが問題になることもほとんどありません。
しかし、他の病気の治療で降圧薬を服用している方は少し注意が必要ですので、医師の指示が必要となります。
また、狭心症治療薬のニトログリセリン製剤などを併用すると過度な血圧低下が起きる恐れがあるため危険です。
その他にも常用している医薬品のある方は担当医に飲み合わせの確認をすることが大切です。

安全性②ED治療薬の需要

ED治療薬を飲むことは恥ずかしい。
と考えていらっしゃる方も少なくないようです。
もちろんデリケートなことなので、話題にしにくいことかも知れませんが、決して恥ずかしことではありませんので安心してください。
EDは男性なら誰しも発症する可能性のある病気ですし、パートナーにとっても大きな問題です。
恥ずかしいからという理由でEDをそのままにしてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、決して恥ずかしい病気ではなく、しっかりと治療できる病気なので少しでも早く治療を開始することが大切です。
ご自身の病気を理解し、対処できることは素晴らしいことだと言えます。
周囲の視線を気にすることなく治療を開始しましょう。

ED治療薬に関するQ&A

ED治療薬を服用するにあたり、疑問に思うことや、気になることがあると思います。
よくある質問をQ&Aでまとめましたのでご参考にしてください。

Q.飲んだらすぐ勃起しちゃうの?

A.ED治療薬は性欲促進剤や媚薬ではなく、血管により血流をよくしてスムーズな勃起のサポートをする医薬品です。
服用するだけですぐに勃起するということは決してありません。
服用から効果が現れるまで時間が必要となりますし、効果が現れてからも通常の勃起と同じように性的刺激を受けることで勃起するので、性的刺激を受けない限りは勃起しません。
また、ED治療薬を女性に飲ませればムラムラしてくれるのでは?と考える男性もいるようですが、同じようにそのような効果には期待できません。
女性も男性のように血行がよくなることで膣が敏感になることもあるかも知れませんがこれは証明されていません。
それよりも、女性が服用した場合の効果も副作用もしっかりと立証されていないので男性用のED治療薬を女性が飲むのは大変危険ですので絶対にやめましょう。

Q.飲み続けたらどうなる?効かなくなる?

A.同じED治療薬を飲み続けることで薬が効かなくなる。
という勘違いをしている方が多くいるようです。
実際、抗生物質などの治療薬は菌が薬剤への耐性を持つことで薬剤が効かなくなってしまうということが稀にあります。
これは細菌性の病気の治療薬だけの問題であるため、ED治療薬には関係ありません。
ED治療薬は、身体の血管を拡張させて血行をよくすることで勃起を促進する医薬品であり、血管の状態を健康にする作用と言えます。
病気を治す治療薬ではなく、不足している部分を補う医薬品ですので、身体が慣れて効果がなくなるということはありませんのでご安心ください。
また、一度ED治療薬を使うと薬なしでは勃起できなくなってしまうのでは?という心配をもっている方もいらっしゃると思います。
器質性EDの場合は服用を続ける必要があります。
ストレスなどが原因となる心因性EDの場合、ED治療薬を使用して力強いセックスをすることで自信を取り戻し治療薬が不要になるケースもあります。

Q.飲んで妊活したらどうなる?

A.ED治療薬を服用して妊活をすることは可能です。
精子に移行する薬剤の成分はごく微量であることが分かっており、ED治療薬服用時のセックスで妊娠したとしてもこれにより胎児に影響がでることはありません。
実際、長らく妊活を続けていると排卵日に合わせたセックスによりプレッシャーやストレスが原因で心因性のEDとなってしまい妊活ができないとお悩みの方も少なくありません。
そういった場合、ED治療薬を飲んで妊活をされているご夫婦も多くいらっしゃいますので、ぜひ活用してみるとよいでしょう。

Q.ED治療薬の種類は?

A.ED治療薬は主にバイアグラ、レビトラ、シアリスなどの種類がありますが、これらは成分により効果や持続時間に違いがありますので、自分に相性がいいのか選んで服用することができます。
例えば、日ごろのデートの際はレビトラを服用して短時間に力強い勃起を得たり、宿泊デートの際はシアリスを服用して長期間いつでもセックスを楽しめるようにするなど、シチュエーションに合わせて必要な治療薬を選択して服用することも可能です。
しかし、1度に何種類ものED治療薬を一緒に飲むことは絶対にしてはいけません。
身体に負担をかけ、思わぬ症状を引き起こすことになります。

成分の一日最大量

バイアグラ:シルデナフィル50mg
レビトラ:バルデナフィル20mg
シアリス:タダラフィル20mg

バイアグラ・レビトラ・シアリスの比較

日本で最も有名なED治療薬のバイアグラには食事の影響を受けやすい、作用時間が短いなどの問題点がありました。
これを踏まえて多くの製薬会社が研究開発を進め、現在では短所を少なくした治療薬が開発されています。
その中で現在日本の厚生労働省に認可されているED治療はバイアグラ、レビトラ、シアリスの3種類となり、ED治療薬使用者は医薬品を選択できるようになりました。
それぞれ成分が違うので勃起の力強さを重視するならバイアグラ、即効性を重視するならレビトラ、作用時間を重視するならシアリスというような効能の違いがあります。
また、3種類の治療薬にはアルコールと食事の関係、他の医薬品との飲み合わせに違いがあるので、それぞれご自身の求める効果や体質、シチュエーションに合わせて飲み分けて服用することができます。

効果の作用時間

バイアグラ、レビトラ、シアリスの3つの治療薬の中で大きな違いのひとつとして、効果が現れるまでの時間があります。
時間の違いにより、服用のタイミングが変わってくるので、重要なポイントです。

バイアグラは通常1時間程度で効果が現れるとされていますが、空腹時に服用すれば30分程度で効果を得ることも可能です。

レビトラは水に溶けやすい性質があるので3つの中で一番早く効果が現れ、通常1時間が目安になっていますが、空腹時に服用すれば20分程度で、早い方だと15分ほどで現れる方もいます。

最後にシアリスは比較的ゆっくりと穏やかに作用するという特徴がありますので、通常服用から2時間程度の時間が必要となります。
この治療薬は食事の影響を最も受けにくいとされていますが、空腹時の方が強い効果があったという声もあり、空腹時の服用を推奨する医師も多くいます。

以上のような時間の差が出るのは有効成分の違いによります。
バイアグラの有効成分であるシルデナフィルは水に溶けにくい性質を持っており、レビトラの有効成分であるバルデナフィルはシルデナフィルよりもやや溶けやすい性質を持っています。

これに比べるとシアリスの有効成分であるタダラフィルはほとんど水に溶けないため、成分の吸収に時間がかかるのです。

どの医薬品も「空腹時」に服用することが大きなポイントとなっています。
空腹時の服用が難しい場合でも、カロリーの低いあっさりした食事を心掛けることや、食後2時間ほど経ってから服用するなどの工夫で大きく変わります。

効果の持続時間

効果の持続時間には大きな違いがありますのでご自身が望む作用時間を選んで服用するのもよいかも知れません。
日本で認可されているバイアグラは25mgと50mgがありますが、それぞれ25mgで4時間、50mgで5時間の持続時間の差があります。
たった5mgの差ではありますが、服用量と副作用は比例します。
この差によって副作用が大きく変わるので、25mgを選ぶ方も多いようです。

レビトラは10mgで5時間~6時間、20mgで8時間~10時間の持続時間になります。
バイアグラと同様に持続時間と副作用のバランスを見て服用量を決めると良いでしょう。

シアリスは10mgで20時間~24時間、20mgで30時間~36時間とずば抜けて長い持続時間のある医薬品です。
水に溶けにくい成分であることに加え、薬の形状に工夫があり溶けにくくなっているので、長時間の持続を実現しています。
この長さから週末に宿泊する前に飲んでおけば時間にとらわれることなく過ごすことができることからウィークエンドピルとも呼ばれています。
若い方に人気があるようです。

副作用

医薬品の成分は違っても、血管拡張作用による効果は同じですので副作用もほとんど同じです。
代表的な副作用としては顔のほてり、目の充血、頭痛、動悸、鼻づまりとなっていますが、これらの症状は薬により発生頻度が異なります。
バイアグラとレビトラは約5割程度の方に発生しています。
シアリスは穏やかに効果が現われる分、副作用も起きにくいので約3割程度とバイアグラ、レビトラよりも低くなっています。
しかし、副作用の症状として消化不良、背部痛、筋痛、四肢痛もあるようですので発生頻度が低いとしても注意が必要です。

飲み合わせ

バイアグラ、レビトラ、シアリスそれぞれに併用禁忌薬が指定されています。
併用禁忌薬とは一緒に服用してはいけない医薬品のことで、これらの医薬品や成分とED治療薬を一緒に服用することで身体に負担をかける危険がありますので、必ず服用前に確認しましょう。

特に常用している医薬品のある方は注意が必要です。
多くは3種類に共通する禁忌薬ですが、それぞれの薬により違った禁忌薬もありますので確認してください。